歯周病が中期以上に進行している場合には、基礎編のルート・プレイニングだけでは完全に歯周ポケットがなくならないこともあります。確かにルート・プレイニングを行うことにより、歯肉の炎症状態は改善しますが、歯磨きが出来ない歯周ポケットが残る形態になっているのです。 この状態を放置すると、歯周ポケットの中で細菌(歯周病原因菌)が増殖しはじめ、再び歯周病が再発してゆきます。それを解決する治療法が<歯周外科手術>です。 「口の中の手術」と聞いたただけで、ビックリする方も多いかと思いますが、私の過去30年の経験から、正しい歯周外科手術を行うことにより、歯を長持ちさせることに成功した症例は数限りなくあります。歯周外科手術にはこれまで幾種類もの術式が開発されていますが、下のイラストは最も基本的な術式のひとつを図解説明しています。 |